【子育て論】テスト勉強で意識したいこと

山田校の堀口です。
近隣の中学校の多くが、中間テスト期間です。
開進館の自習室にも、たくさんの生徒たちが来てくれますが、うまく勉強できている生徒とそうでない生徒、います。
効果的な勉強法ってなんでしょう?永遠のテーマになりそうですが…
「具体化と抽象化」
量や時間に対して、成果が上がってこないパターンを見ていると、あるパターンがあります。
具体を具体のままとどめている。
成果が上がるパターンとしては、具体を抽象に引き上げています。
例えば、ついこの間、生徒のテスト勉強を見ていて実際にあったケースです。
次の日本語に合うように、( )に適語を入れなさい。
・あなたはなぜうれしかったのですか。
What ( )you ( )?
上記の問題がわからなかったとします。
わからなかったところは、丸付けの際に赤で何かしら書くわけですが…
<bad学習のAさん>
What ( made )you ( happy )?
と、答えを赤で書くだけで終わり。
<good学習のBさん>
What ( made )you ( happy )?
make A+B 「AをB(の状態)にする」
(make him sad「彼を悲しくする」)
1行目を書くことで抽象化(一般化)して、2行目を書くことでさらに具体化しているわけです。
Aさんは次に同じようなパターンの問題がでてもできないかもしれませんが、Bさんはできる可能性が上がります。
こうした「抽象化する思考回路」は一朝一夕につくものではないと思います。
そして、こうしたことは、日常生活で鍛えられると思います。
抽象化するトレーニング。
低学年ぐらいからやっていければ効果は大きいと思います。
例
大人「太郎君は、野球やサッカーのようなスポーツが好きだよね。どういう運動が好きなのかな?」
太郎「ボールを使った遊びが好き」
大人「そうだね。それって球技だよね。」
言葉を知らなければ、「スポーツ」、「球技」といった言葉も授けていく。
ちなみに、Benesseのサイトにすごく分かりやすくまとめられていました。
小・中・高校生に勉強を教えていると、
「中学までは具体、高校から抽象化がいきなり求められる」と思います。
高校の勉強って、具体的なことばかり覚えようとしても、無理ですよね。
いかに共通点をまとめて整理できるか(抽象化)。
なるべく、小学生のうちから、こうした思考を育てていってあげれば、義務教育が終わった高校以降のギャップに困らないと思います。