【入試情報】公立高校併願制の件

山田校の堀口です。
今日は、高校の併願制の件です。
そもそも、高校の併願制とは?
現在の大阪府公立高校入試は、「単願制」。つまり、公立高校は、一度の入試でひとつしか受験できない。
ただ、これってよく考えたら変な話?なんで高校入試は?中学入試も大学入試も、複数校受験できます。
ただ、複数校受験できる仕組みだと、ある人は3校合格通知を受け取っているけど、ある人はひとつももらっていないということが起こってしまう。
(中学入試だったら地元の公立中学にいけばいいし、大学入試だったら浪人、専門学校、就職…なども一般的ですが。)
高校側からすると、
合格通知を出した→入学辞退が出た→入学制不足分を追加合格を出した→追加合格者で入学辞退が出た→さらに追加…
生徒側からすると、
・合格通知がきた→第1志望だったから入学を決定した
・合格通知がきた→第1志望に合格したから入学辞退した
これが無限ループで続く。実際には、入学までに明確に決めることができない…
でも実はこれ、うまく「マッチング」させる仕組みがあるそうで、コンピューターで一瞬でできるそうです。
『DAアルゴリズム』という仕組みらしいです。
コンピューターが自動的に一瞬で入学決定or辞退を出してくれる。
また、公立高校だけで なく、私立高校も混ぜてマッチングしてくれるようです。
大阪府公立高校入試改革が3年後、ということまでは決まっています。
もしこれのDAアルゴリズムを使った併願制になると、
第1志望 [私立]関西大倉高校 特進Sコース
第2志望 [公立]千里高校 総合科学科
第3志望 [公立] 北千里高校 普通科
なんていう出願の仕方が可能になるのかもです。
ちなみに、テストが異なっても(公立高校入試/私立高校入試と問題が異なる)問題ないとのこと。
また、これは我々塾の方もよく考えることですが、A高校は倍率が高くて合格可能性が下がりそうだから、B高校にしよう、のような駆け引きも不要になるようです。
何にせよ大事なのは…
「高校で具体的になにしたい?将来どうなりたい?」を明確に持っている生徒は、本当に希望する進路を取れるようになっていくであろう、ということです。
なんとなく偏差値順に志望校を選ぶ…というか、偏差値というもの自体が「参考程度の数値」という時代になっていくのかも知れません。