【入試情報】公立高校併願制の件

0927履正社

山田校の堀口です。

 

今日は、高校の併願制の件です。

 

 

そもそも、高校の併願制とは?

 

現在の大阪府公立高校入試は、「単願制」。つまり、公立高校は、一度の入試でひとつしか受験できない。

 

ただ、これってよく考えたら変な話?なんで高校入試は?中学入試も大学入試も、複数校受験できます。

 

ただ、複数校受験できる仕組みだと、ある人は3校合格通知を受け取っているけど、ある人はひとつももらっていないということが起こってしまう。

(中学入試だったら地元の公立中学にいけばいいし、大学入試だったら浪人、専門学校、就職…なども一般的ですが。)

 

高校側からすると、

 

合格通知を出した→入学辞退が出た→入学制不足分を追加合格を出した→追加合格者で入学辞退が出た→さらに追加…

 

生徒側からすると、

・合格通知がきた→第1志望だったから入学を決定した

・合格通知がきた→第1志望に合格したから入学辞退した

 

これが無限ループで続く。実際には、入学までに明確に決めることができない…

 

 

でも実はこれ、うまく「マッチング」させる仕組みがあるそうで、コンピューターで一瞬でできるそうです。

 

『DAアルゴリズム』という仕組みらしいです。

 

コンピューターが自動的に一瞬で入学決定or辞退を出してくれる。

 

 

また、公立高校だけで なく、私立高校も混ぜてマッチングしてくれるようです。

 

 

大阪府公立高校入試改革が3年後、ということまでは決まっています。

 

もしこれのDAアルゴリズムを使った併願制になると、

 

第1志望 [私立]関西大倉高校 特進Sコース

第2志望 [公立]千里高校 総合科学科

第3志望 [公立] 北千里高校 普通科

 

なんていう出願の仕方が可能になるのかもです。

 

ちなみに、テストが異なっても(公立高校入試/私立高校入試と問題が異なる)問題ないとのこと。

 

また、これは我々塾の方もよく考えることですが、A高校は倍率が高くて合格可能性が下がりそうだから、B高校にしよう、のような駆け引きも不要になるようです。

 

 

何にせよ大事なのは…

 

「高校で具体的になにしたい?将来どうなりたい?」を明確に持っている生徒は、本当に希望する進路を取れるようになっていくであろう、ということです。

 

 

なんとなく偏差値順に志望校を選ぶ…というか、偏差値というもの自体が「参考程度の数値」という時代になっていくのかも知れません。