【山田校】東大寺学園入試問題に感じた「求める生徒像」
山田校の堀口です。中3生は入試対策が本格化している時期です。
昨日の特訓授業で扱った問題で感じた「求める生徒像」のお話です。
東大寺学園と言えば、高校生クイズにもよく出てくる、関西屈指の超進学校であることは有名だと思います。もちろん入試問題、難しいものが出され、中3生の力を試してきます。
昨日の授業で扱ったテーマがなかなか「大人向け/子育てにも役立つ?」だったので今回取り挙げてみようと思いました。
<文章内容の要約>
・生徒たちにテストで調査を行った
・解き終えた生徒たちに「一様に」称賛した。
・ある生徒たちには『能力』を称賛「この問題ができるなんて頭がいいね」。
・別の生徒たちには『努力』を称賛「この問題ができるのは熱心に頑張ったんだね」。
その結果、生徒たちにどういう影響が出たか、です。
どうなったと書いてあったと思いますか?
ネタバレになるのであまり細かいことは書きませんが、端的に言えば後者の生徒の方にいい影響が出た、です。
これって教育や子育てで大切にしないといけないことだと思っています。
ご家庭で98点をとってきた子どもになんて声かけますか?
A 「えー、あと2点で100点じゃない。どこ間違えたの?」
B 「すごいやん、98点も。よく頑張ったんだね。」
おそらく圧倒的にAになってしまうケースが多いと思います。
しかし、Aをやりすぎると…上記東大寺の入試問題のフレーズを借用すると、(本文の流れとは異なりますが)
“the praise for ability pushed students into a protective way of thinking”
になるかもです。
で、これらのことって、「リーダーとして持っておくべきこと」にもつながるのだと思います。
公立高校のアドミッションポリシーを見て頂けば、特に「文理学科設置校(グローバルリーダーズハイスクール)」のものにはこの「リーダー」という言葉がそこかしこに出てきます。
東大寺の問題を解いた受験生は高校進学後にこうしたことを折に触れて思い出し、周りへの配慮を持った大人に成長していけるようになっていくのだろうな、と思います。
入試問題、メッセージ性のあるものは特におもしろいですね。
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