【山田校】2024年度の大阪府の高校入試(総論)

受験情報ブログアイキャッチ

山田校の堀口です。久しぶりのブログ更新です。たくさん書きたいことがあったのですが、合格発表やら新学年スタートやらで、なかなかかけませんでした。

これから「2024年度入試」を少しずつ連載していきます。

 

 

昨年末に大阪の私立高校無償化のニュースが飛び込んできましたので、いろいろと変化の出てくる年になるのでは…とお感じになっていた方も多いのではないかと思います。

 

今年の大阪高校入試、トレンドは一言で言えば「二極化」を感じました。

 

ニュースにもなっていましたが、「定員割れ」の問題

 

10年前の後期入試(普通科)で13校が定員割れを起こしていました。

 

が、今年は実に30校以上の学校で定員割れを起こしていました。

 

そして、開進館合格判定テストで言うところの偏差値20~30台の学校は軒並み割れています。

 

ご承知の通り、3年連続で定員割れの学校は統廃合の対象になります。

 

何を意味するのか?どういうことになるのか?

 

誤解を恐れずに言うと(あくまでも私見ですが)、

・偏差値 最上位~上位層&最下位層は公立

・偏差値 中位~中下位は私立

の動きになっていくのではないかと思います。

 

 

報道で「大阪私立の専願率が上がっている」というものが、ここ数年春になると出てきます。

今年は「無償化」の報道もあったので、頷けますよね。

 

確かに、大阪私立高校入試2017年度で23.3%だった専願率(専願/出願)は、31.6%となっており、その数字の伸びは顕著ではあります。

 

 

しかしです。

 

専願率が伸びている高校はどちらかというと、偏差値がそれほど高くない(合判で言えば30台~40前半)高校が多い。

 

 

つまり、上記「中下位偏差値私立」です。

 

公立上位校の併願として選ばれる高校はそこまで顕著な変化はありません。

 

ここもストレートに言うと、「下手な公立に行くなら私立へ」という動きはあると思いますが、必ずしもすべての私立に寄っていっているわけではないです。

 

 

ただ…

公立上位校の中でも、やや通学困難校(駅遠な高校)は「私立への流れ」がじわじわ効いてくる可能性はあると思います。

 

 

吹田や豊中から受験者の多い高校で言えば、池田高校や箕面高校。

 

例えば、こういう動き。

「豊中行きたいな。でも偏差値足りないから…池田にしようかな。でも、駅から遠いし…あ、関西大倉はスクールバス走ってるな。」

です。

 

 

いずれにしても。

 

 

「ダイバーシティ(多様性)の時代」と言われます。

 

昔のように十把一絡げでなく、個別最適解が求められる時代です。

 

上記のような動きを察知し、公立も私立も各学校現場はいろいろと創意工夫していきます。

 

だからこそ、逆に「高校、進路、なんでもいいや。」なんて思っていると、置いて行かれます。

 

「将来こうなりたいんだ」「こういうことを将来したいんだ」ということをしっかり持てるようにしていきたいですね。