【山田校】漫画に見る社会背景
山田校の堀口です。
2学期期末テストが近づいてきています。今回は政治分野が範囲になるところが多そうです。昨日の授業で地方自治と漫画の話になりました。
どんな話かというと…
まず、近年「地方分権」が進んでいる、という話です。
1999年(=平成11年)に地方分権一括法ができました。
その背景になるのが「行政の肥大化」です。
そもそも、「地方分権」の対義語は「中央集権」。
中央集権は明治時代に「天皇中心の国家を作っていくため」という薩長同盟がベースになった「明治新政府」が打ち出した方針でした。
意外と知られていないのが、「江戸時代は地方分権体制」だったんです。
「え?徳川幕府ってめっちゃ強かったんでは?中央集権なイメージ。」となると思います。
違うんです。
江戸幕府はそれぞれぞ藩の大名に「原則自分たちで自分たちの地域は切り盛りしなさいよ。」でした。
ただ、力を削ぐために参勤交代をしたり武家諸法度で統制して、下手に力をつけられないようにしていました。
よって、「江戸幕府は地方分権」だったわけです。
明治時代になって、「方々に散らばった力を全部中央に集中」これが中央集権。
しかし、時代の流れとともに、政府がやらないといけないことが増えて、「多様化(ダイバーシティ)」の傾向が強くなっていく。
そこで、平成に入って「もう中央集権は時代に合わない。地方分権に戻していこう。」となったわけです。
中央集権=明治~昭和型
地方分権=江戸&平成・令和型
なんかこう書くと、「やっぱり歴史は繰り返す」なんですよね。
やっと漫画の話。
こういう時代背景だからなんだろうなと思います。
今の大人世代が小さい頃(昭和)、
ドラゴンボール型。
主人公が最強。
「元気玉」。主人公がみんなの力を集めちゃいます。
なんか中央集権な感じ。
でも今(平成後半)は
ONE PIECE型。
主人公はまあ強いけど、もっと強い人もたくさんいる。
みんなでそれぞれ得意分野を生かして助け合う。
なんか地方分権な感じ。
こんな話で地方分権の授業が盛り上がった、という話です。
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