〈門戸校〉公立一般入試 理科

20210313_085358

まずは軽く数学,理科を解いてみました。

さて,毎年恒例の理科の感想を書いておきます。

(ある生徒にも言われました。先生,またあれ書いて下さいと…。この「個人的日記」のようなブログを読んでるとは…。)

【私の所要時間】29分 (3/12 23:50~24:19)

大問1 小問集合 中2内容メイン

大問2 生物分野 中1『植物のなかま』・中3『遺伝』

大問3 化学分野 中1『物質』・中2『化学反応と気体発生』

大問4 地学分野 中3『太陽の動き・金星・月』

大問5 物理分野 中1『音・光』

【難易度】標準<中学校内容レベル,公立高校入試として>

ただ,昨年と比較して,難しくなったと感じる人,易しくなったと感じる人はいると思います。個人的には後者。あくまでも個人的にです。問題の聞き方,聞くポイント,良問の質という意味です。生徒の観点とは少し違うと思います。

さて,始めます。

どんな問題が出題されるか,楽しみでした。

『難しくなってるかなぁ?どうかなぁ?』というワクワク感の中。

 

大問1は光合成,前線,磁界,酸化銀の分解です。教科書内容の基本事項を問うもので全問クリアしなければならない内容でした。短時間でクリアです。

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ページをめくって,大問2は生物分野です。

パッと見て『植物のなかまわけと遺伝!』ということで,人体と遺伝と予想していたので,『まぁでも確かに中1もありか…』と思いながら,『そうは言っても,やっぱり遺伝で来たか!!』という気持ちで,ここも難なくクリアです。

植物は中1定期テストレベルでした。遺伝の(3)だけは少しだけ『これでいいかなぁ?』という少し自信が無さげな受験生も出てくると思いますが,開進館では志望校別特訓で理科の授業で何度も何度も扱った内容だったので,大丈夫だろうと確信はありました。冬期講習なんかでもやったかな。

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『さぁ,次は化学!』

大問3『あ!これは2月の授業か志望校別特訓かで扱った,片栗粉の問題と同じ!しかも直前プリントか何かでも似たような形式の問題は解いたなぁ!』ということで,予想はイオンと化学変化の計算と言っていたので,ここも半分当たりました。

デンプンが水に溶けないということだけを気をつけるとクリアできますね。砂糖とデンプンは有機物なので燃やすと二酸化炭素が発生すること…これなんかも直前にやった問題と同じでしたね。ページをめくって,化学変化と気体の発生!『見た感じはオーソドックスかな…でも,後半で難しいのが来るんじゃないかな?』という気持ちで,アイスコーヒーもすすみます。無糖です。

まずは,授業や特訓でもお馴染み二酸化炭素の欄を作る。0.44,0.88,1.32…ではなく1.10か!なるほど,このタイプか。でも志望校別特訓で何度も何度も扱ったタイプなので大丈夫でしょう。2.50という数値を比例式で出しておくこと。この段階で,うすい塩酸20㎤に対して2.50g溶けて二酸化炭素1.10g発生…❶というメモを書く。

<実験2>と【表3】に行きます。なるほど,こういう感じか…ということで,次は3.50gの炭酸カルシウムがターゲットで,再度表から1.54で比例式を使って,うすい塩酸28.0という数値を出しておく。さて,(1)は難なくクリア。(2)は『すべて混ぜる!?さらに炭酸カルシウムが残るから,それも過不足なく反応させる…』受験生の中には『ん?』と思った人もいたと思いますが,冷静に考えるとそこまで難しい問題ではないです。

(2)うすい塩酸は全部で160㎤,炭酸カルシウム21gを考えれば,❶より炭酸カルシウムは1.0g残ることになり,これを完全に反応させるためには,1:x=2.5:20より,8㎤となります。ほら,簡単。

さて,(3)ですね。うすい塩酸が168㎤ということ。まずは密度より質量を計算すると176.4gになります。176.4+21-9.24(二酸化炭素)でOKです。9.24という数値は❶より20㎤:1.1g=168㎤:xでいいでしょう。

少し『うっ!』となりますが,クリアできます。受験生には少し難しく感じる部分もあったかもしれません。

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次は大問4の地学!

予想では『天気と天体が絡んで出てくるだろう!』だったのですが,天体と天体できましたね。太陽の動きと南半球の内容は,前日の『直前プリント』で扱ったニュージーランドと同じだったので,入試帰りに寄ってくれた生徒でも『先生,これ同じでした!』という声もありました。(3)は少し気をつけないといけないかなと思うのですが,何とかなる選択肢でした。ページをめくって『金星と月か!これも,どこかでやったなぁ!』と思いながら…あっという間に天体クリア。ちなみにその生徒は『これもこの間教えてもらった問題と似ていたのですぐにできました!』と。

『あら…以前(2018あたり)の方が断然難しかったなぁ…これだけ?』という感想です。

おそらくここまでは全問正解のはず。

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さて,大問5の物理です。

予想は『運動』でしたが,恥ずかしながら外れました…。

でも,音と光!!これはワクワクしました。何だか嬉しかったです!

音って珍しいなぁ!とテンションアップ!

おんさのしくみ(固有振動数が違うおんさは共鳴は起こらない)ということがきちんと理解できていたら,大丈夫かなと。でもこれは<実験2>の(b)には書かれています。最初に読んだとき,「文章の流れからの,おんさBは振動していた」という部分が,少しだけ意味(状況)がわかりませんでした(C,DをBのかわりに置き換えていた文章からの,急にB!?みたいな…わかりますかね?言いたいこと…)が,3回ゆっくり読んでやっと理解しました。(内心はわかっていますが,文章から読み取ることが少し困難でした。眠たかったからですかね。)

(3)だけは難しいと感じる受験生はいたかもしれませんね。

さて,最後のページは,鏡の問題です。あら?以前の鏡よりだいぶ易しく,そして優しくなりました。(1)(2)はすぐにクリア!最後の(3)は『どういうこと??』と思う受験生もいたかもしれませんが,Eからのギリギリ光線を書いて,あとはちょっとした数学を解けば,7.1mm×5cm/1mm=35.5cmですね。

文章を読んで,状況をイメージして解くという意味も良い問題だと思います。

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昨年と比較してどうか?コロナ禍の中だから大阪の理科や数学のような現象か?ということを注目していました。昨年より難しいと感じる人,昨年よりも簡単だと感じる人もいるかと思います。

私は,後者です。オーソドックスな問題が多かったということです。

一見難しそうな問題でも,学校の教科書とワーク,開進館での授業・演習,志望校別特訓でしっかり経験値を積んでいたら,満点は取れます。この流れからの来年の入試は,また楽しみですね。

 

数学も解いたので同じように書こうと思いましたが…ちょっと疲れます。

 

 

加藤