〈門戸校〉2022公立一般入試 理科
3/11
一般入試を終えた生徒が続々とやって来てくれました!
ちなみに明日から、高校内容の授業が始まります!笑
なかなかハードですが、もう切り替えて頑張らないといけません!!
さて、『テスト、どうやった?』と聞いてみると…
・英語と数学は易しくなっていました。理科と社会と国語が…。
・英語と数学はできました。理科と社会が…。
・国語、できました!社会が…。
・理科の最後の問題が…。
・理科と社会が難しくなっていた気がします…。
そういった声がありました。
ということで、今年も生徒から見せてもらった問題を解いてみました。
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今回は、コーヒーを飲みながらではなく、集中して解きました。
【所要時間】37分22秒 見直しはしていません 答え合わせはまだです
【コンディション】家に帰ってからお風呂上りで、やや眠たい状態ですが、途中で目が覚めます
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という状況でした。
ここから少し長くなります。
【解きながら個人的に感じたこと】
さて、小問集合、何が出るかな~?という気持ちで…。
・・・・・・・あれ??小問集合がなくなっている!!
傾向が変わってる!!というファーストびっくり。
ということで、大問構成が5つ➡4つになりました。
〈生物〉中2内容(予想外…人体だと思っていました。)
1.刺激と反応
定期テストレベルですが、(1)できちんと知識が入っていなければ間違ってしまう人もいるかもしれません。(2)(3)が少し「ウっ!」となる受験生もいるはず。現中2のテスト対策でも伝えていますが、感覚神経と運動神経の意識、この手つなぎ実験は「何人なのか?」ということを意識できたら大丈夫だと思います。(4)はさすがに大丈夫だと思います。
2.骨格、筋肉
(1)関節とけんとよく間違える人もいますが、この出題の仕方であれば大丈夫です。(2)「これは何だ…モーメントか??」という第一印象。はじめましての問題だと思います。中3物理の仕事分野「てこ」でした。(2)は難しかったとは思いますが、支点の位置さえきちんと把握できていれば①②がセットで正解できます。でも、難しいと思います。テストという緊張感の中でこれはなかなか難しいはずです。正答率が気になります。(3)も定番と言えば定番なのですが、「そこの筋肉も!?」という印象を受けた受験生も多いと思いますが、これは難しくありません。けんと筋肉の動きをイメージしましょう!
知識を大事にしながら、思考力や判断力を要する良い問題でした。
〈地学〉中1内容(地震は思っていた通り)
1.火成岩、火山
あれ?2020年度入試の感じかな…と思いながら、あのときと同じように『はなこさん登場!』こういう地学の観察系の問題はとても良いです。きちんと読んで、処理して知識も合わせて解いていけるのでやりやすいと思います。常々言っていたように『問題をよく読む!』ということができれば必ず解けるはずだという確信をしながら、解き進めていきます。まずは、レポート内容をきちんと読みましょう!
岩石Aは無色鉱物の割合が多い、有色鉱物1種類で黒色で板状ということでクロウンモ確定です。①②③を埋めます。斑状組織ですね。火成岩Bは、これまたう無色鉱物の割合が多く、有色鉱物は2種類。長い柱状でカクセンセキを思い出して、等粒状組織。そういえば、教え子たちは「あの暗記の仕方思い出せたかな?・・・アンアンからの・・・という奇跡~!!」ですね。考察内容もばっちりですね。流紋岩と花崗岩ですね。花崗岩にも若干のカクセンセキが入っているというのは大丈夫だったかなぁ。
2.地震
先日の中1甲陵中の学年末テスト対策でたくさん対策したので、「あれ?中1甲陵中の生徒もできるかも!」ということを思い、「そういえば、甲陵中の理科のトップが門戸校の生徒だった。他にも大量の上位者がいた」ということに嬉しく思いましたが、「あれだけ対策して、結構的中させたから90点以上いってほしかったなぁ・・・」と1分ぐらい反省しました。
さて、まずは、この表を整理です。志望校別特訓や授業などでも常にやってきました。P波、S波の速さ、P-S時間、地震発生時刻を先に出しておけば問題ありません。(1)(2)はポンポンといって、(3)の緊急地震速報は、ちょっとだけ気をつけないといけませんでした。8:49:41と8:49:25です。そこから16秒です。
(4)…こっちから見るかぁ!!!!!!!!!珍しい!!!!想像力!!!少し目が覚めました。イかエなのですが、プレートの境目、図3の日本海の震源のカタマリもヒントにしながら、エです。
〈化学〉中3内容(思っていた通り…電池はちょっと…)
1.電池
「きた~!!」と思いましたが、ダニエル電池ではなかったので、ちょっとだけ凹みました。ただし(1)~(4)は特に何もなく、普通にクリアできると思います。(4)の生じた水の質量も、水素:酸素=2:1で問題なく解けます。
2.うすい硫酸と水酸化バリウム水溶液の中和
冬期講習でも平常でも、今年から「うすい塩酸と水酸化ナトリウム水溶液」以上に意識していたので、「ようこそ!!」という感じでした。開進館で理科を受講している生徒は強いと思います。イオンの個数も今年から意識をしてました。普通科もGSも結構やりましたね。
まずは、表2をしっかり読みとることからですね。うすい水酸化バリウム水溶液20㎤に対して…というやつですね。0.96がないパターンで0.82止まりです。「お!このタイプか…一応、10×0.82/0.24やっておこう!使うかな…?」←結局使わず…。まぁ、いいでしょう。
(1)(2)(3)は何もないでしょう。普通の問題です。ウとエの選択肢でちゃんと30と40の間で電流0ですし、そのその後はイオンが存在するので、ウですね。エと答えてしまった人もいるかもしれません。気をつけましょう!
(4)イオンの個数の問題です。難しい部類になるとは思うのですが、平常理科で何度も何度もやった問題です。硫酸100の中には100個と50個、500の中には500個と250個、水酸化バリウム水溶液20の中には200個と400個、AとEが必要なので400個と800個、あとは中和させればすぐにできます!
〈物理〉中2内容と中3内容(半分は思っていた通り)
1.電力(中2)
(1)こういうのが、以前の小問集合に合ったのかな…と思いながら、エです。(2)①②③は県西推薦特訓で扱った問題に似ています。①は意外と間違う受験生いると思います。②が数学の「場合の数」で、おもしろいと思いました。数学も大事ですね。③はとりあえずWhを計算して、360Wなので1440Whにして、10%なので総計2460Wh✕0.1=246Whなので、あとは掃除機をxにおいて、1次方程式か不等式を立てれば解けます。これも数学か!!数学、大事やん!という印象です。
2.運動(中3)
昨年の市西GSを少しだけ、ほんの少しだけ思い出しました…。内容はちょっと違いますが。表の雰囲気など…。これも他同様、よく読まないといけません。よく読めば、解けます!表2、3ともに移動距離の差から速さを出しておき、等速直線運動のポイントを絞っておきます。こういうのも化学同様、志望校別特訓や講習、平常でもやってきました。(1)間違えないでよー!!と願いながら。(2)これも、表2、3をきちんと処理していれば問題ありません。<実験3>が現れましたが、位置エネルギーが運動エネルギーに移り変わる問題で高さが同じなので(3)はすぐにイとわかります。
さぁ、最後の(4)です。難しいのくるかなーと思いながら・・・
まずは、BC間は198cm/sだから・・・パッと時間を出して・・・
・・・
・・・
あれ?斜面上の時間は・・・??????
これって、v-tグラフで??
すぐにできましたけど…
受験生はできるかな…??
GSクラスではそういう話もしたけど…一般の方ではやっていない…。
これは正答率すごく低いと思います。
いわゆるv-t(速さと時間)グラフをかけばすぐにできる問題でした。でも、これはちょっと…きつい…。
面積が移動距離ってやつです。他の解き方もあるはずですが、いったんこんな感じです。
【総評】
昨年よりは難化したように感じますが、以前(2016年や2018年)に比べるとやりやすい問題でした。知識をしっかり覚えた上で、問題や資料をよく読み、初見の問題もよく考えればできるようになっています。すごくよくできています。ただ、これをテストという緊張感の中で解くということになれば難しいと思います。
中学1、2年生のうちから理科の学習をしっかりしておくこと、定期テストでしっかり点数が取れるようにしておくことはとても重要だと思います。そういった下地を作った上で、中3の夏以降になるとは思いますが、入試演習をはじめ本格的な受験勉強につながっていくのだと思います。
そういった意味では、私の今担当している中学校の定期テストのレベルも高い(特に新中2甲陵中、新中3平木中)のですが、そのレベルの勉強をしっかりついていくことで、中3になっても差をつけられるのだと思います。
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加藤