〈門戸校〉2024公立一般入試 理科
毎年恒例、公立一般入試の理科に対する個人的メモです。
3/12 23:32現在です。
以下、簡単な分析と、個人的な感想です。
まず、
天体、浮力、人体、化学変化と質量
この辺りは予想通りで、特に天体・浮力は多めに対策もしていたので良かったと思います。生徒たちも『あ!出た!』と思ったと、言っていました。過去問に比べると比較的簡単に感じたようで、手ごたえがあったようなので、良かったです。
さて、今回の内容は
大問1 生物【中1動物分類、中3遺伝 中2消化】
大問2 地学【中1地層 中3星の動き】
大問3 化学【中1気体 中2還元】
大問4 物理【中3運動 中1・3ばね、浮力】
と言う構成で、とりあえずパッと見は「いつも通り選択肢問題が多いなぁ、記述でてほしいなぁ」という感想でした。生物や地学、化学は実験・観察・考察や会話文などが見られ、今年も読解力は必要になる入試問題でした。
全体を通して、いつも通りですが
・教科書の理解は絶対
・基本知識を使えるかどうか
・「何となくの理解」は絶対に危険
・読解力、集中力がいる
・簡単そうだが、難しいだろうなぁ
・中1、中2から理科もきちんとやった方がいい
理科で差をつけられたら大きいです。
さて、ここからは自分で解いているときの感じでいきます。
いつもよりは短めで書くつもりです。
大問Ⅰの1
(1)(2)(3)は何もありません。絶対に落とせない問題たちでした。
(4)でちょっとウウッ!!となるかもしれませんが、これまで志望校別特訓などで同じように考えることは多く扱ってきましたので、大丈夫かと思います。コピーしてくれた生徒もきちんとウを答えられていました。
とにかく、小学生の知識で、メダカのオスとメスの区別(背びれがギザギザがオス!)は大丈夫だと信じて、①はメス!②③はオス!で子ども④⑤が黒と黄なので、①はRrじゃないと困ります!絶対に。ということで、②はどっちでもいいし、④もどっちの可能性もあるから、②④ということになります。以上。
大問Ⅰの2
各問だけで言うと、本当に普通なんです。でも、この長い実験・結果・考察をしっかり整理すること、そして会話文を読み切る読解力が必要です。それがなければ、上手く解けないと思います。(2)①②③、解けたからカンタンだったで済むのですが、これを実際の入試で、お弁当の後に解くとなると、なかなか集中しないといけないと思います。③なんて、おそらく普通に自習レベルでは解けるけど、テストになると「ん?」となる受験生も少なくないと思います。「すべて選んで~」という問題文に救われると思います。
ここまで、ザっと7分ぐらいです。
大問Ⅱの1
ちょっとひねったけど・・・以前ほど、ひねりは甘いかなと。以前の柱状図はこんなものではなかった・・・頭の中深くまでボーリングされる感じでしたが、今回は普通にちょっと毛が生えたぐらいです。とは言うものの、受験生の心境はいかに!?意外と(3)とか(4)の正答率は低いかもしれません。いつも通り、地形の高さを書き出して凝灰岩に注目すれば、よくある問題と同じです。
この、オーソドックスな問題を、こうやって、聞き方を変えてくる辺りが兵庫県のおもしろいところで、難しいものではないですが、嫌な感じですね。おもしろいです!(生徒目線)
大問Ⅱの2
出ましたね、天体。黄道12星座と太陽の動きですね。(1)で落とさないように!(2)①は南中高度の公式そのまま、②は志望校別特訓でも、岸さんの授業でも言ってはった問題・・・スラスラペンが進みますね~!
③・・・「え・・・星座早見盤・・・これ、どうやって使うんやったっけ・・・やばい・・・汗」という感じで、恐る恐る問題文を読みました。星座早見盤に描かれる黄道として最も適切なもの!?まじか!!そんな、星座早見盤をいつも愛用していないからわからねぇ!と思いつつも、でも確かチラッと理科の教科書に星座早見盤は載っていたことも思い出しつつ、これはファインダー以来の、この感覚!!!やばい・・・。天頂の位置や北極星の位置は、中学受験でもよく聞かれる問題ですが・・・。黄道か・・・。考えてみます!
とりあえず、図5ですね。12月に見えるふたご座(黄道)は、夏の太陽と同じようなポジショニング(地軸の傾きより)だから、天球を頭の中に描いて、夏の太陽の軌道を思い出せば、天頂に近くなるので、正解はウということになります。
これでいいのかな・・・と、
解き終わってから、ここだけサンテレビの解説を聞いてみようと思い、見てみましたが・・・
「ん?何て言った??」
ちょっと私には解説が1回聞いてわかりにくかったので、聞くのを止めました。
一瞬手こずりましたが、ここまでで17分ぐらいです。
さて、
大問Ⅲの1
(1)これ、水素だからって上方置換選ぶ人もいるんだろうなぁと思いながら、ア
(2)そう来たか・・・でも消去法でもいいかな。でもオキシドールでいけるかな。
(3)(4)問題なし
大問Ⅲの2
還元ですね。4g 0.3g 3.2g 1.1gをセッティングするという、志望校別特訓でも講習でも何回も何回もやったパターンでした。問題自体は難しくないのですが、会話文にされると、何だか難しくなっていく現象、ありますね。(2)②は上記のセッティングした数値でクリアできます。③は上記数値の下に、いつも通り、2.4 0.8 1.92 0.66という感じで書けるので、2.56-1.92=0.64gの酸化銅が残る。ここに反応した2.4gを足せば、3.04gです。
ここまでで23分ぐらいです。
さて、物理ですね。どうだったのでしょうか?
大問Ⅳの1
正直言って、塾の先生からすれば簡単なのですが、受験生にとっては難しいと思います。その、一般的な難問ではないですが、要するに「きちんと理解できていますか?中途半端じゃダメですよ!」という問題です。
(2)②、(4)・・・これは、この記録テープの読み方をきちんと理解していなければ、大変なことになります。何となくの理解だけの人は、痛い目に合ってしまう問題です。良問ですね。
市西GS特訓のときにも、ガッツリ解説しないと、なかなか理解ができなかった話です。
あと、(3)は矢印の長さが「短!!!!!」と思ったのですが、みなさんいかがですか?つり合っってないやん!!と思った人もいるかもしれませんが、タイヤが4つあるということを考えれば、問題ないですね!
大問Ⅳの2
出ましたね!これまた予想通りの浮力。
特にアルキメデスをするわけでもなく、これは簡単でした。基本的な浮力の知識と、ばねの計算がきちんとできれば問題ありません。
今年は33分ぐらいで、おしまいです。
見直し、答え合わせは、まだやっていませんが、おそらく大丈夫です。あっていると思います。
昨年も、簡単だと感じていて平均50後半いくかなと思っていましたが、あらら・・・という平均点数だったので、今年も平均50前半ぐらいなのかなと思います。本当に、読めないものです。
「なんとなく理解」の受験生が、多いか少ないか!?
私の生徒(理科を受講強いている生徒と言っても、今年はあまり中3理科の平常授業をやっていなかった・・・)であれば、Sで62点以上、Vで80点以上はいくと思いますがどうだったのでしょうか。成績開示が楽しみです。
みなさん、お疲れ様でした!!
たくさん遊んでください!!
加藤