兵庫県公立高校入試② ~理科~
こんにちは!開進館の山本です。
昨日は兵庫県公立高校普通科入試の発表日でした。
私も、2月まで勤務をしていた校舎にて出勤し、
入試結果の報告に出向いておりました。
さて、今回は理科について、
山本の独断と偏見による問題の説明をしてまいります。
理科は「思考力」の色が良く出ておりました。
ぜひ、時間があるときにじっくり読んでください。
大問Ⅰ 小問集合8題
1(1)中1地学 流水のはたらき
1(2)中1地学 化石の種類
2(1)中2生物 刺激
2(2)中2生物 刺激
3(1)中2化学 化学反応
3(2)中2化学 化学反応式
4(1)中3物理 仕事の大きさ
4(2)中3物理 力
各学年、各単元がバランスよく出題されています。
決して難しい問題はなく、基礎をきっちり固めていれば、
満点を取ることもできた小問でした。
!point!
数学同様、大問1は難しい問題は全く出ません。
小問集合となっており、
教科書をしっかり読み込むことが大切です。
大問Ⅱ 生物
1(1)中1生物 発芽の様子
1(2)中1生物 発芽の様子
1(3)中1生物 発芽の様子
1(4)中1生物 根の形
2(1)中1生物 茎・蒸散
2(2)中1生物 呼吸と光合成
2(3)中1生物 呼吸と光合成
2(4)中1生物 有機物の量
中1生物の問題はここまで難しくなる。
特に、思考力問題が多かった2は、選択問題ながら、正答率は低かったでしょう。
一方で、
・子葉の場所はどこか
・インゲンマメの根の形は
・導管と師管の性質の違いとは
といった、基本を押さえておくと、
得点の底上げは可能でした。
…インゲンマメが双子葉類と知らなくとも絵で分かりました。
また、思考力の問題を力を付けていくためには、
教科書の内容だけでは物足りなさを感じます。
新中問の章末の思考力問題で強化しましょう
!point!
教科書の載っている基礎がやっぱり大切です。
そのうえで、思考力問題を対応するためには、
新中問の章末の思考力問題をしっかりと解くこと
大問Ⅲ 化学
1(1)中1化学 食塩の濃度
1(2)中1化学 密度
1(3)中1化学 密度
1(4)中1化学 密度
2(1)中2化学 質量保存の法則
2(2)中2化学 質量保存の法則
2(3)中2化学 質量保存の法則
2(4)中2化学 質量保存の法則
「水と油は交じり合わない」といった、
中学校の理科としては習わない常識を知っておくこと。
また、浮く・沈むについては、
密度の大きさが関係していることも重要でした。
2では、実験の過程を見ること、結果を考察することなど、
ここでも思考力に関する問題が出ておりました。
質量保存の基本ができたうえで、
考える力が必要になる難しい問題でした。
!point!
小学校の間に学んだ知識も大切!
学校での実験で学んだことや
結果からの考察など普段から考える力必要。
大問Ⅳ 物理
1(1)中2物理 電力量
1(2)中2物理 電力量の変換効率
1(3)中2物理 電力量の変換効率
2(1)中2物理 オームの法則
2(2)中2物理 オームの法則・電力
2(3)中2物理 オームの法則・電力
2(4)中2物理 オームの法則・電力
変換効率?!?!?!となったことでしょう。
こんなもん知らんわ!と言いたくもなります…。
しかし、こういった問題は難しく見えるだけで、
実際きっちり解いてみるとちゃんと答えが導けます。
(3)はしっかり計算をすると難しかったと思いますが…。
また、珍しくガッツリ計算問題が多い大問となりました。
・電圧が倍になると電力は何倍になるか
・その場合、水の温度の上がり方はどう変わるか
といった点に注目し、数値を求めるのではなく、
どのように変化をするかに注目することで、
解くスピードが大きく変わったことでしょう。
1から計算している人が多く、本質をとらえる勉強が必要。
!point!
オームの法則など、基本の計算を完璧に。
更に、電圧と電力の関係などもきっちり把握を。
発展的な問題をたくさん取り組もう!
大問Ⅴ 地学
1(1)中3地学 天球と南中時刻
1(2)中3地学 南中時刻の計算
1(3)中3地学 昼夜の分布
1(4)中3地学 日の出・南中高度
2(1)中3地学 自転の応用
2(2)中3地学 自転の応用
3(1)中3地学 公転の応用
3(2)中3地学 公転の応用
これもまた解きにくい問題でした。
1問分からないと連鎖的に混乱してくるでしょう。
2や3は自転や公転の問題であると置き換えることができれば
スムーズに解けたことでしょうが、、、、
問われ方が変わってもその本式に気づけるかどうか、
ここが重要になる問題たちでした。
!point!
公転や自転の計算問題がきっちりと解けるように。
かつ天球を使った実験なども準備が必要。
天体は中3の後半に学ぶため注意が必要。
長文お読みいただきありがとうございます。